2019年7月


7月

7.1(月)

・2Fスタッフの塚原さんが屋上で大発見。なんと木々の中に、絶妙に隠れいつのまにかヒヨドリの巣が作られていたのです!鳴き聲に誘われてそっと木々をかき分けると、赤みがかった雛たちが天に向けてクチバシを必死に動かしている様子が見られます。大の鳥好きの田中さんは「こんな間近で見られるとは...!」と大感激。「もっと早くに気づいていれば、巣を作る過程もみられたのに...」とさすがの探究心。そして、注目すべきは雛たちばかりではありません。日中、餌を運びに來た親鳥がロボット兵に止まると、周りのお客様からは「オー!」と歓聲の聲があがりました。「せっかくのシャッターチャンスだったのに見入ってしまいました...」という方も。梅雨の到來と共に新しい命が芽生えた屋上で、親鳥と雛の成長を楽しみに見守るスタッフなのでした。
20190703.jpg<ごーはーん!>


7.2(火)

・東京國立近代美術館で高畑勲展がはじまりました。この展示に協力している學芸や展示チームはもちろん、ウワサでもれきく貴重な資料の數々をみにいった面々は、聞いていたとおりの見ごたえがある内容に涙したり、「4時間もみていた」というツワモノがいたりと、充実した感想。しかし石光さんや小林さんは、"グッズは何を買ったか"、は外せないようで、いっぱいの袋から次々とグッズを取り出し、これもかわいかった、あれは貴重だった、とお買い物を披露しあってました。


7.3(水)

・カフェの喫茶室にで、女の子が一所懸命に何かを書いています。自分で"ジブリ美術館のしおり"を作ってきたので回ったところにチェックを入れていたのだとか。しおりの最後にあった感想ページに、今日一日の出來事を丁寧にじっくり書いている後ろ姿に(世界に一つのしおりができますように...)と素知らぬふりをしながらも心の中でエールを送ったカフェの丹藤さんでした。


7.4(木)

・カフェのテイクアウトにやってきた女の子が「こんにちは!」とニッコリと笑顔で元気に挨拶してくれました。すると後ろからきたお父さんが「歯が...。」とつぶやいています。女の子の前歯は、1本抜けて生え変わり中。「抜けた歯は屋根の上に投げましたか?」とおたずねすると、「昔はそうでしたよね!」とお父さんと話が盛り上がります。橫で聞いていた小川さんは、「今度親知らずを抜きます...。」と自分のこともボソリ。自然に歯が抜けた女の子の愛嬌ある笑顔がなんだか羨ましい小川さんでした。


7.5(金)

・カフェの川村さんがキャベツの外葉が大きいからととっておいてくれました。この大きさを伝えるには人の顔と比較するのが一番わかりやすいと、キッチンの女子スタッフに協力を要請。山梨県から送られてきたキャベツを手に「気候が溫かくなると野菜も大きくなってくるな!」と毎日毎日食材と向き合っているためか、少しの変化にも知らず知らずのうちに敏感なキッチンスタッフです。
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7.6(土)

・ある朝カフェの中庭で「きのこ」を発見。みんなまったく気付かず「いつから生えてたんだろうね。」と話していると「きのこは1日で生えてしぼんでしまうものもあるからね。」と小池さん。調べてみるとニオイコベニタケという名の似たきのこを発見。ニオイコベニタケは初夏から秋にかけてマツ科やブナ科の樹下に発生する綺麗なピンク色をしたきのこです。なんだか突然のきのこの登場に朝から盛り上がるカフェスタッフ達でした。
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7.7(日)

・小學生くらいの男の子が入館を待っていると、どこから飛んできたのか、カナブンが男の子の肩に着地。驚いた男の子が何とかして振り落とそうと必死に體を振っていますが、しがみついているカナブンはなかなか離れてくれません。すると近くで見ていた同じ年くらいの男の子が、おもむろにヒョイっと取ってくれました。取ってもらった男の子が「ありがとう!」と言うと、取ってあげた子も「どういたしまして!」と、どうやら友達になっていました。2人を繋いだカナブンは、ぶーんと三鷹の森に帰っていきました。今日は七夕です。


7.8(月)

・入館前に「いやだー!いやだー!」と3歳くらいの女の子が泣いています。スタッフが「怖くないよ~、大丈夫だよ~」と聲をかけると、一緒にいたお母さんが、「違うんです。差している傘を閉じたくないんだと思います」と教えてくれました。その傘はピンク色で可愛いアイスクリ-ムの柄が描かれており、最近買ってもらってお気に入りの傘だそう。よほど気に入っていたのか、外で傘を存分に使って満足してから入館していきました。お気に入りの傘をひろげるために、次の雨の日もまた來てくれるといいですね。


7.9(火)

・先週から屋上で見守ってきたヒヨドリの雛たちでしたが、その日はやってきてしまいました。屋上スタッフから「雛が巣からいなくなりました...!」との無線が。屋上に様子を見に行くと、ロボット兵の肩にじっと止まっている親鳥の姿が見えました。
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そのすぐ近くで、まだ羽毛のような毛をつけた小さなヒナドリたちが飛ぶ練習をしていました。一羽、失敗して落っこちてしまった雛鳥もいましたが、救出して巣に戻すと、また元気に羽を広げて飛ぶ練習に戻っていきました。「なんだか寂しくなるね...」とややしんみりとした2階スタッフ。そうして、スタッフや來館してくださった多くのお客様に見守られながら、雛たちは無事巣立っていきました。
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7.10(水)

・土星座に短編映畫を観に來た日本の家族。一人1枚フィルム切符を持って並んでいます。フィルム切符にスタンプを押してもらって大喜びのお兄さん。その様子を2歳の弟くんが、羨ましそうに見ています。まだフィルム切符がない弟くんは、しばらく考えた末に「僕も!」と手を差し出してきました。フィルム切符の代わりに手にスタンプを押すと、「ありがとう」とハイタッチをしてくれました。そのスタンプ付きの手を家族に見せて、とても満足そうな弟くんの笑顔でした。


7.11(木)

・カフェの喫茶室の一輪挿しに飾られているミニヒマワリ。今年の夏は梅雨が長く続き涼しいため、まだ夏を感じていないスタッフ達には眩しいほどのヒマワリです。お客様も「すっかり忘れてたけど、もう7月なんだね。」とヒマワリを見ながら一言。夏らしい夏をみな待ち遠しく思っているようでした。


7.12(金)

・カフェの肥田木さんが「今年の初モモだよ!」と大きな手に桃をのせて現れました。5月の初めに山梨県の桃農家さんのところへおじゃまし、受粉をさせてもらいに行った時の桃が見事に収穫されて送られてきたようです。受粉作業に行ったスタッフ達は感動しているよう。「出始めの7月の桃はみずみずしくて香りも良いんだよ。」という肥田木さん。「新メニュー!桃の新メニューはないんですか?」と目を輝かせるカフェスタッフ達なのでした。
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7.13(土)

・混雑しているショップのレジでは、なるべくお待たせしないようにスムーズな動作やスタッフ同士の連攜や役割分擔がとても重要です。この日山本さんと永野くんペアがレジに入っていると、レシートの用紙が切れてしまい次のお客様までに大急ぎで交換したい狀況に。すると「僕、時間を稼ぎます!さぁ!」と、永野くん。山本さんをうながし突然のカッコイイ(?)発言、山本さんは素早くレシート用紙を交換しながらも、謎の役割分擔に笑いが止まらなかったそう。何をどうして時間を稼いだのかは定かではありませんが、ともかく一生懸命なショップスタッフでした。


7.14(日)

・子ガラスが巣立つこの時期、親ガラスが道行く人を威嚇している場面を見かけることも少なくありません。この日は美術館の前で子ネコがカラスにつつかれているところをスタッフが発見し、救出。なんとか一命を取り止めた2匹の兄弟貓はショップの比留間さんに引き取られることになりました。ジブリ美術館を意味する「MUSEO D'ARTE GHIBLI」から、"ムゼオ"と"ダルテ"と名付けられたそう。元気になってくれることを祈るばかりです。


7.15(月)

・梅雨の中休みか晴れ間が広がったこの日、出口近くの木ではカブトムシが樹液を吸っていました。「もうすぐ夏が來るねー」とスタッフも話していますが、翌日からまた雨予報。梅雨明けはもう少し先のようです。カブトムシもお日さまが待ちきれずに出てきてしまったのでしょうか?夏にならないかと、カブトムシもスタッフも心待ちにしています。
20190715.JPG<北嶋さんのうちに連れていかれたカブトムシ>


7.16(火)

・帰りがけのカフェの中山さんと丹藤さんが、「うわぁ!」と突然叫んでいます。なんと暗い足元にセミの幼蟲を発見!橫斷歩道をゆっくりノソノソ渡っていたので、葉っぱに乗せ木の近くに移動させました。「抜け殻じゃないセミの幼蟲、初めて見た!」「やっと土から出てきたんだねぇ。」と初めて見る動きまわるセミの幼蟲に夏を感じつつ、セミの恩返しを少し期待する2人でした。
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7.17(水)

・先日行われた11月からはじまる新展示内容を理解する會第2回が行われました。前回さまざまな質問や意見がでたので改良された案や具體的になってきた箇所など、アトリエの広いスペースを使い説明をききます。みんな興味津々でパネルや資料を読み解いています。
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しかしこの日、アトリエの屋根の上で孵化ししてしまったカモの子どもたちが保護されており、そちらも本日の大きな見どころになっていました。201907b.jpg


7.18(木)

・ごあんないじょにて、台灣から來たファミリーが色んなお話をしに來てくれました。そのファミリーが帰ってからしばらくすると、聞き覚えのある聲で「アリガトー!」と聞こえます。聲の方に視線を向けると、先ほどのお姉ちゃんが戻ってきてくれました。「日本語でお禮を言いたいから言葉を教えてほしい。」とお母さんにお願いしてもう一度言いに來てくれたそう。そんな真心のこもったお禮の言葉に、スタッフも溫かくなったそうです。最後はお姉ちゃんも、スタッフもお互いにお禮を言いながら、笑顔でお別れをしていました。


7.19(金)

・本日から美術館英語HPがリニューアルされています。スマートフォンからも見やすくなりました。
右上の地球のマークをクリックすると英語ページをみられます。


7.20(土)

・24日からカフェデッキでワゴン販売が始まります。朝からブルーのTシャツに手ぬぐいを首にかけた木村さんがさっそうと現れ、1年ぶりの作業をさすがの動きでこなしてゆきます。今日の最高気溫は32℃の予想。暑いデッキで冷えたラムネとビールはお客様に喜ばれ大盛況です。しかし売り子の木村さんは「ふぅ~あっちぃな!」と誰よりも先に夏の暑さを肌で感じているようでした。
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7.21(日)

・閉館後、中央ホールから小気味良い手拍子の音が聞こえてきます。「あ、そっかぁ今日阿波踴りの練習日か!」とスタッフも手を止めて見入ります。毎年夏が近づくと、美術館では阿波踴りの練習がはじまるのです。今年は新人さんも加わり、去年とはまた違ったフレッシュな面々が、汗を流しながら頑張っています。新人の瀬川さんはあまり踴りが得意ではないそうで、「調子はどう?」と聞くと「かなり面白いかんじになっています」と、いつものポーカーフェイスを崩してニヤリと答えてくれました。本番は8月中旬!最終の仕上がりになるのか、今から楽しみな周りのスタッフなのでした。


7.22(月)

・朝のカフェデッキの準備の一つにトレリスに旗を飾るというのがあります。ですが旗をさす位置が高いので腳立を使っても女性スタッフには至難の業です。するとそこにさっそうと現れスマートに旗を飾る男、千葉くん。そんな日が続き、最近では千葉くんがやってくれるのを期待してしまうカフェの女性スタッフなのでした。
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7.23(火)

・今日は三鷹市の連雀學園4年生を対象としたお泊り會。休館日を利用し、子どもたちだけでひと晩すごすという夏休みの特別企畫です。まずは班分けのゲームをし比較的年のちかいスタッフを中心に仲良くなってもらいます。20190723f.JPG
その間、カフェでは川村さんが腕によりをかけ、子ども達の夕飯と朝食を用意中。
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そんなカフェスタッフが作った夕ご飯を、みんな一緒にカフェデッキでほおばります。
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ごはんの後は、いよいよ今回のメインテーマ「星空」について、國立天文台の先生に教えてもらいます。まずは「國立天文台望遠鏡キット」の組み立て。これは本來は中學生向けのレベルだそうで、小さなレンズをはめこんだりと難しい作業でしたが、みんな立派な望遠鏡を作りました。かなり秀逸な品で未來のガリレオたちがちょっとうらやましい大人たち。出來立てほやほやの望遠鏡をかかえて地下1階の中央ホールから上を覗き望遠鏡の特性を楽しみました。
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その後「4次元デジタル宇宙ビューワー "Mitaka"(ミタカ)」を土星座で上映してもらい、自分たちだけの星座を想像したりと宇宙の果てまでじっくり、丹念に味わいました。
さて、ここまででかなりのスケジュールをこなしていますが、夜の子どもたちだけの探検がここからはじまりました。
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館内のどこで寝るを考えながら回る予定でしたが、一番人気はやはりふわふわのあの場所でした。
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真夏の一夜にネコバスも見守るみんな夢が、ずっと育っていきますように。


7.24(水)

・ショップでは今年も夏のワゴン販売が始まっており、恒例の"あめのつかみ取り"が連日にぎわっています。今年の新柄は、ジブリ美術館の紋章にも使われている豬(い)の頭マーク。幹支が豬年なので...と言うと「なるほど!」と納得される方が多いようです。初めての方も、何度目かの挑戦も、是非12年に一度のイノシシを捕りにいらしてください。20190724.jpg<お待ちしております!>


7.25(木)

・中央ホールにオニヤンマが迷い込んでしまいました。見つけた子どもたちは聲を出しながら、目で追いかけています。迷子のオニヤンマは館内を所狹しとあちこち飛び回り、少し疲れたのか手すりで休憩。そこにそっと現れた鈴木さんが、捕まえて無事に外まで送り屆けました。普段から思いやりにあふれる鈴木さんのその姿は、まるでみんなに優しいナウシカのようだったと、城の守りに就いた城オジのようなスタッフたちがときめいていました。


7.26(金)

・カフェでは喫茶室に入るまで、お待ちいただくお客様が退屈されないように外に絵本が置いてあります。
絵本には補強として透明のシールを全體に貼るのですが、最近その作業に若手スタッフが參加するようになりました。ベテランの菅野さんに教わりながら手分けして作業するも、若手達は慣れない手作業に苦戦している模様。出來上がった絵本を見るとそれぞれ個性的に仕上がっています。まだまだ作業は続き、綺麗に保護シールを貼られた絵本たちが日の目を見るのはいつになることやら...。
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7.27(土)

・屋上にて、「あ!トンボだ!!」と小學2年生くらいの男の子。見ると丸池の縁に青いシオカラトンボが止まっています。しばらくじーっと眺めたあと「俺、思うんだけどね。このトンボ、飛行石の光を浴びたから青くなったんだと思う。」と真剣な顔つきで話してくれました。「たしかに!でも、もしそうだったらお姉さんもそのうち青くなっちゃうかな...」と答えると、「そしたらさ、俺がバルスして助けてあげる!」と鼻息も荒く語ってくれました。勇気あふれるパズーのような少年、もしもの時にはよろしくお願いいたします。


7.28(日)

・もう少しで梅雨も明けようとしていますが、この日は不安定な空模様との予報でお晝を過ぎた頃から見る見るうちに雲が広がってきました。すると宮村さんが「セミが鳴き止んだら、雨天用の準備をしよう!」と謎の発言。雨が降り出す5分くらい前になると、セミがピタッと突然鳴き止むとのだとか...。この日はあいにく?雨は降りませんでしたが、この宮村説を実感したくて夕立ちも楽しみな受付スタッフでした。


7.29(月)

・カフェのテイクアウトでいくつか購入された海外からのお客様。なんだかとても嬉しそうに満面の笑みで食事されています。お尋ねすると、お仕事は料理人をしているとの事。とても日本語が上手で、カフェのテイクアウトと喫茶室で食事をするのをとても楽しみにきてくれたとお話ししてくれました。それを聞きも改めて背筋を正すカフェスタッフ達なのでした。


7.30(火)

・ある日伊神さんがショップのそばでヤモリを発見。そしてその近くにはショップの森田さんが。森田さんは一部の人から"タモリ"とあだ名されていますが、伊神さんは「ヤモリと...タモリ...」とつぶやくと2ショットを撮影しはじめたのでした。
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7.31(水)

・毎週トライホークスで行なっている「お話の會」。その日は『めっきらもっきらどぉんどん』が読まれました。子どもの頃大好きだった本を絶対にお話の會で読みたい!と意気込んでいたスタッフ。會が終わると、4歳くらいの女の子が近づいてきて「めっきらもっきらはどこで買えますか。」とコソコソ話で尋ねてくれました。お母さんからは「絵本を読んでもいつも途中で走り回ったり、じっとしてられないことが多いんですけど、この本はすごく気に入ったみたいで...。あんなに靜かに聞いているのを初めてみました」とのこと。子ども自分のことも思い出し、ジン...と嬉しくなるスタッフなのでした。